我が国周辺の陸棚および陸棚斜面域には、スケトウダラやカレイ類といった魚類のほか、ズワイガニやエビ類など重要な底生水産資源が数多く分布し、底びき網漁業を中心に様々な漁業で利用されています。底魚資源部はこれら底生生物を対象として、その生態や漁業にかかるデータを収集・分析し、資源の現状を評価しています。そして、それら資源の変動要因を探るとともに、資源の持続的な利用のための方策を検討しています。これらの知見や情報は、ロシア、中国、韓国など、隣接する海域を相互利用する隣国との漁業交渉等にも活用されます。

東シナ海での底びき網調査により採集された底魚類
©水産資源調査・評価推進委託事業
回遊経路探索のため電子標識を装着したマダラ
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