水産資源の生態や再生産は海洋環境の影響を大きく受けています。海洋環境部では、沿岸域から沖合域にかけて水産資源調査と一体となった海洋観測を継続的に実施するとともに、過去数十年にわたって収集し管理・保管されてきた観測データやプランクトン標本を解析し、水産資源の変動との関係や漁場形成メカニズムの解明、長期的な気候変動や異常気象に伴う海洋環境変動が水産資源に及ぼす影響の解明に取り組んでいます。日本周辺海域の高精度海洋モデル開発とそれを用いた海況情報の発信、さらに海洋の放射性物質の動態と水産生物に及ぼす影響についても研究を行っています。

水温データを解析し水塊の分布や海況予測図として情報提供しています
水産資源の重要な餌料の動物プランクトン
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