2020年10月23日
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
サンマ追加調査の概要
分布調査結果
- 北海道道東沖の3調査点および公海の9調査点で、表層トロールによるサンマ採集調査を行いました。道東沖の調査海域は親潮第1分枝、公海の調査海域は親潮第2分枝上でした。
- 道東沖の3調査点では、サンマは採集されませんでした。一方、公海の9調査点中の7調査点で合計1,847個体(212.6kg)のサンマが採集されました。一番多くサンマが採集された調査点(北緯43度31分、東経153度40分)では、592個体(66.0kg)が採集されました。
- 採集されたサンマの82.9%は1歳魚(29cm以上)でした。
- 航走中にソナーおよび目視(夜間)によるサンマ魚群の探索をしましたが、大きな魚群は確認できませんでした。
- 親潮第2分枝の調査海域にサンマの分布が確認されたものの、その魚群の密度は低いと考えられました。これらは、今年の6-7月に東経175度以東に分布していた魚群も含まれていると考えられます。しかし、これらの魚群は量的に少なく、7月31日に発表した予報通り、今年の来遊量は2019年を下回るものと考えられました。